【映画感想】ゾンビスクール!(私史上、最も見るのがキツかったゾンビ映画)

コメディホラー映画「ゾンビスクール」の感想です(現在、Netflixで配信中)

presidio.jp

感想(ネタバレ注意)

これまでにいろんなゾンビものの映画やドラマを見てきましたが、これがダントツで見るのがキツかったです。

 

映画のコピーに「腹筋崩壊サバイバル・エンタテイメント」とあるように、れっきとしたコメディ映画であり、笑いどころもたくさん用意されています。ホラー映画としても、ほどよいドキドキ感があって怖すぎない・グロすぎない、ちょうどよいホラー映画。

 

それなのに、どうして「私史上、最も見るのがキツかったゾンビ映画」なのだというと、今回のゾンビが全員子供だからです。子供しか発症しないゾンビウイルスという設定なので、ゾンビキッズに噛まれても大人はゾンビにならないんですよ。

 

だからこそ、ゾンビを倒すシーンが見ていて本当に心地よくない。続編がありそうな終わり方をするのですが、今作ではまだ治す方法が見つかっていないので感染してしまった子供たちは「しぬ」と言う結末しか残されていないんです。本来であれば、ゾンビとの戦闘は緊迫感がありつつ、爽快感もあるシーンだと思うのですが、大人たちが生き残るために容赦なく子供たちを攻撃する映像は爽快感からは遠かったですね…

特にゾンビの集団を閉じ込めて、火をつけて逃げるシーンは見ていて悲しかったです。エンタテイメントとしては見れないよ…

 

キャラクターたちは個人的には好きでした。出てくる教師が皆、クセモノぞろいで自分が学生の立場だったらこんな学校は嫌だー!と絶対と思いますね。でも、見ていくうちにだんだん愛着が出てきて、特に変人だと思っていた理科教師が有能すぎて最後の方は推しになってきました。授業風景も独特で正直、彼の授業受けてみたい。笑

 

この映画を見ていて不思議だったのが、主人公も恋敵の体育教師も、2人とも「教師」という職業に対してコンプレックスを抱えていること。体育教師の弟は「教師=夢破れた人がなる職業」と表現していて、カルチャーギャップでしたね。日本だと憧れて教師になる人が多いという印象なのですが、アメリカでは社会的地位が高くないのかな。まぁ確かにブレバでも、ホワイト先生は虐げられてたしな…

 

 瞬殺される警察官がブレイキング・バッドのバッジャー役の俳優さんで、「おっ…!」と思いました。笑 バッジャー生き残って欲しかった…!

 

【映画感想】オールドガード(Netflixオリジナル作品)

Netflixオリジナル映画「オールドガード」の感想です。

www.netflix.com

感想

一言でいえば、海外版「無限の住人」。

不老不死であることの辛さや、不老不死だからこそ可能な無茶な戦い方など、万次さんを見ているようでしたね。(沙村先生の大ファン)

 

シャーリーズ・セロンがかっこいいから、とにかく見て」と友達に勧められて、あらすじも知らずに見始めたので、いきなりファンタジー展開になった時は驚きました。めっちゃダイハード的な作品だと思ってた。笑

 

アンディの武器がヴァイキングが持っていそうな斧だったので、「かっこいいからって厨二全開の武器なんて持たせちゃってww」と笑っていたら、古代から戦い続けている戦士であるという背景が後から出てきて、納得させられました。実際めちゃくちゃかっこよかったしなぁ。監督は天才か?

 

友達の言っていた通り、とにかくシャーリーズ・セロンがかっこいいんですけど、不老不死仲間の男たちも一人一人キャラが立っていてよきでした。スピンオフで前日譚やってほしい…!ブッカー役のマティアス・スーナールツは「リリーのすべて」以来に見たのですが、髭の似合うダンディな40代になっていて素敵でしたね。

 

最初にも書きましたが、「不老不死だからこそできる無茶な戦い方」がかっこいい。不老不死になって数日も経っていないナイルも、最後にはしっかり不老不死者の戦い方ができていて、あまりの吸収の速さに感動しちゃいました。さすが若者。

 

続編の脚本も完成したそうで、配信が待ちきれないですね。次もアンディは登場するのだろうか…気になる…

eiga.com

むげにんはいいぞ


【映画感想:フリー・ガイ】ゲーム好きの「わかる」が詰まった映画

現在公開中の映画「フリー・ガイ」見てきました!

ゲーム好きなら「わかる…!」と頷いてしまう小ネタがたっぷりの映画でした。今日はその感想です。

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 ざっくりあらすじ

グラセフのような自由度の高いオンラインゲーム「Free City」では、プレーヤーがお気に入りのスキンを身にまとい、様々なミッションをクリアしてレベルを競い合っている。

本作の主人公はFree Cityのモブキャラ「ガイ(Guy)」。毎日同じ服を着て、毎日同じコーヒーを注文し、毎日同じセリフを話す銀行員の男。

毎日お金を奪いにやってくるプレーヤーのあしらい方も慣れたもの。

ところがある日、運命の女性プレーヤーと出会ったことで、ガイの日常は大きく変わっていく… 

 
感想
従来の主人公である”プレーヤー”ではなく、話しかけると毎回同じセリフを吐く”NPC”が主人公。この設定だけで個人的にかなり「見たい!」と思わせられる映画でした。
監督は「ストレンジャー・シングス」の製作総指揮を務めるショーン・レヴィ
メインのキャラクターである「キーズ」を演じるのは、同作でスティーブ役を演じるジョー・キーリーということで、ストレンジャー・シングス繋がりのキャスティングですね。
ストレンジャー・シングスと同じように、いろんなところにパロディが散りばめられていて、それを探すだけでもかなり楽しかったです。(ブレイキングバッドネタがあって、嬉しかったです。笑)
パロディだけでなく、ゲームあるあるが詰め込まれていたのもよかったです。
うまく扉に入れなくて、ひたすら壁に向かって前進しているプレーヤーとか、なんでもないところでひたすらジャンプを繰り返しているプレーヤーとか、いるいるwwみたいな。
ゲーム配信者が随所で出てくるところも、今ドキで楽しかったですね。もはやゲームと配信は切っても切れない関係なんだなと。
ストーリーのロジックも割としっかりしていたので、ストレスなく見れました。
メインキャラクターたちのクリエイター魂もかっこよかったです。自分の作品に誇りを持ち、他人の作品に敬意を払う姿勢が素敵…!
悪役を演じるワイティティ監督のキャラクターも、すごく癖が強くてよかったです。ちゃらっちゃらなワイティティ好きだ~~
 あとは、エンドロールを見てびっくりした人は多いはず。意外な人が意外な役でカメオ出演していて、噓でしょ!?となりました。とある人ははっきりとわかる出演の仕方をしていましたが。笑
 
この映画をまとめると、↓こんな感じでしょうか?
 
<こんな人にオススメ>
「ゲーム」というものに、ある程度慣れ親しんでいる人
 
<向いていない人>
あまりゲームをやったことがなく、モブキャラとか、NPCとか聞いてもピンとこない人
 
ゲーム文化に触れたことがある方はぜひ見に行って欲しいです。フフッとなる瞬間が必ずあります!

 

 

【Cameo】推しに誕生日を祝ってもらえるサービスがすごいという話

推しから誕生日メッセージが欲しい

推しから励ましてもらえるような言葉が欲しい…

どんなジャンルであれ、”推し”がいる人は、

そんな願望があるのではないでしょうか。

 

そんな願いを叶えるサービス、

「Cameo」について今日はご紹介します。

www.cameo.com

Cameo(カメオ)とは

一言でいうと、俳優やスポーツ選手など、

有名人から有料で

メッセージ動画がもらえるサービスです。

ユーザーはメッセージが欲しい有名人に、

どんなメッセージが欲しいかリクエストを伝え、

指定の料金を支払い、

メッセージの動画を受け取る、

という流れになります。

究極的にパーソナライズ化された

ファンサービスですね。

ざっと見ているとお誕生日メッセージや、母の日・父の日、入学・卒業のお祝いなどが多いようです。

Cameoに登録している有名人にはどんな人がいる?

登録している有名人を簡単にご紹介します。

私が個人的にオッと思った人しかピックアップできていないので、この人が漏れてるじゃないか!というのはお許しください…

 

映画/海外ドラマ

トム・フェルトンハリーポッター マルフォイ役)

ミーシャ・コリンズ(スーパーナチュラル キャス役)

 ビリー・ボイドロードオブザリング ピピン役)

ドミニク・モナハン(ロードオブザリング メリー役)

ディーン・ノリス(ブレイキングバッド ハンク役)

ウィリー・ガーソン(ホワイトカラー モジー役)

ドルフ・ラングレン(ロッキー イワン・ドラゴ役)

 

スパナチュでお馴染みのミーシャがいました!

コミコンの常連というイメージがありますが、

コロナ禍で対面開催が難しい中、

オンラインでファンサがもらえるのは嬉しいですね。

 

ミュージシャン

アーネル・ピネダ(ジャーニー)

ピエール・ブーヴィエ(シンプル・プラン

リック・ニールセン(チープ・トリック)

ダンカン・ジェイムス(ブルー)

クリス・カークパトリック(NSYNC

ランス・バス(NSYNC

 

ボーイバンド好きなので、BlueやNSYNCの名前を見ると、おおっと反応してしまいました。レビューを見ていると、母の日のプレゼントに娘さんがプレゼントしたというものがあり、ほっこりしました。お母さん絶対喜んだに違いない…!

 

アスリート

マット・ハーディ

ミック・フォーリー

ボビー・バレンタイン

ピート・ローズ

WWEの主要レスラー

 

私がCameoを知ったきっかけは、WWEなんですよね。ある時からWWEのスーパースターの中でCameoが副業として広がり、その後WWEからは副業禁止の通達などもあったのですが、今ではWWE自体がCameoと提携し、オフィシャルなファンサービスとして展開しています。

これまでPPV開催時に実施していたサイン会などが実施できない分、代わりにCameoを活用しているようですね。ほんとこういう対応力はすごい…(毒のある言い方)

ちなみに最高額はアンダーテイカーの1,000ドル。次点でアレクサ・ブリスの800ドルでした。個人的にセス・ロリンズ(550ドル)よりも、リア・リプリー(600ドル)の方が上だということに驚きましたね。彼女の人気の勢いがうかがえます。

最後に

まだ実際に申し込んだことはないのですが、実際に使うならどういう使い方をするかをよく考えています。笑 誕生日メッセージも嬉しいですが、目覚ましメッセージを送ってもらうのもいいかなと思います!毎朝推しの声で目覚めたいじゃないですか…!

まだ日本の有名人は利用していないようですが、Cameoの波が日本までやってくることを心待ちにしています。

 

ちなみに…

面白かったのが「Animals」というカテゴリ。

一番人気はシンシナティ動物園のカバ・フィオナちゃん。カバがどんなメッセージを送ってくれるんだ?と気になったので、サンプルの動画を見てみると…飼育員のお姉さんがお祝いの言葉を話しながら、フィオナちゃんに野菜をあげてました。笑 

そんなのあり!?と思いましたが、おいしそうに野菜を食べるフィオナちゃんがかわいくて、レビューはどれも好評でした。

www.cameo.com

映画「犬鳴村」:感想と妄想

公開当時から話題となっていた、

清水崇監督の「犬鳴村」。

Amazon Primeで配信が始まったので、

見てきました。

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都市伝説系のyoutubeチャンネルを

見るのが好きなので、犬鳴村についても

映画を見る前からほんのり知っていました。

犬鳴トンネルを抜けると、

「この先日本国憲法適用されず」の看板があり、

鎌を持った村人に追いかけられる…というのが、

定番ですかね。 

過去に実際に犬鳴村に行ったyoutuberがその後、

消息を絶った…みたいな話もあって、

ロマン(?)が詰まってますよね。

 

ざっくりあらすじ

霊感のある臨床心理士・奏は、

勤務先の病院で不思議な声が

聞こえる少年に出会う。

一方、奏での兄である悠真は、

動画配信者である彼女に

連れられ、犬鳴村を訪れる。

そこで何者かに襲われ、

命からがら逃げだすが、

それ以来彼女の様子がおかしくなる。

悠真は彼女のことを奏に相談するが、

次々と不吉で恐ろしい出来事が

起こり始めて…

 
感想
うーん、個人的には期待外れでした。
幽霊のビジュアルが怖くない。
画質の悪いゾンビみたいな感じ。
はっきり見える時よりも、
足だけとかチラッと画面の端に映る方が
心霊番組を見ているようで怖かったです。
 
犬鳴村潜入時の一人称視点カメラは、
「REC」みたいでよかったです。
(よくある手法ですが…)
何か映ってはいけないものが
映っているんじゃないかと、
ドキドキさせられましたね。
ただ、基本的にどれも予想が
つく驚かし方なので、新鮮味は…
ちなみに、アマプラでは
「怖くないver」の犬鳴村も配信中です。
バカバカしくてけっこう笑えるので、
ぜひ一度見てみてください!笑
 
余談ですが、大阪にも「犬鳴山トンネル」と
いう場所があるんですよ。
ちなみに、こちらも屈指の心霊スポットです。笑
キン肉マンの作者で有名な
ゆでたまご先生がデザインした、
「イヌナキン」というキャラクターも
有名なので、気になる方はこちら↓
 
▽以下、ネタバレ含む私の感想 兼 妄想です。

明るいホラーは恐ろしい:禍話【7/25まで無料視聴可能】

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Twitterで話題になっていた、

テレビドラマ「禍話(まがばなし)」見ました。

7/25までGyaoTverで配信されているようなので、

まだ見てないよ、という方はぜひぜひ。

45分でさくっと見れるホラーです。

(たった45分とは思えないほどヘビーでしたが…)

 ▼Gyao:7/25まで視聴可能

gyao.yahoo.co.jp

あらすじ(Gyaoより引用)

フリーライターの加藤よしの(水谷果穂)と

大学の先輩で古書店店主のかぁなっき(入野自由)は、

ネットラジオ『禍話』の配信者。

かぁなっきが独自に仕入れて見聞きしたリアルな怖い話には

多くのリスナーがついており、 語られた怖い話を

“さらに怖くリライトした二次制作「禍話リライト」”も

また話題になっていた。ある日、いつもの配信で

よしのがかぁなっきから聞かされていたのは、

ハウススタジオとして貸し出されている

一軒家での出来事だった。

“アイドルが事故物件に潜入レポートする”という

番組企画の撮影がされており、ADの由貴(加藤小夏)、

ディレクターの森山(大水洋介)は、

アイドルのモモコ(秋山ゆずき)とともに

一家惨殺事件の起こった一軒家というニセの設定で撮影を始める。

やがて、撮影中に数々の“異変”が起こり…。

感想

私自身、ホラーや都市伝説系のyoutuberが好きで、

よく動画を見ているのですが、

恥ずかしながら元ネタとなった「禍話」は

聞いたことなかったです。

(見てみたい!と思いつつも、

ドラマを見たら怖くなって見れないかも…笑)

ただ、身近な存在であるからこそ、

最初に出てくる「何が起きても責任は取れません」という

注意書きがリアルに感じられてゾクッと来ますね。

あと、白昼堂々怪異が起こるのも、

絶望感があって怖い。

幽霊なんだから闇に潜めよ!と思うのですが、

遠慮なしに出てきやがります。

夜の怪異は日が昇ったら終わるんじゃないの?という、

希望が多少ありますが、

昼の怪異はもうあきらめるしかないですよね。

どこにも逃れるすべがないし、

見たくないものまではっきりと見えてしまう。

ミッドサマーのコピーに「明るいのに恐ろしい」

というものがありましたが、

「禍話」は「明るいから恐ろしい」と感じるホラー。

45分という短い時間に、

ギュッと恐怖を閉じ込めた面白い作品でした。